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- 39 - 武甲山のカキット(ぶこうさんのかきっと)
武甲山に住む僧侶は念仏往生を決意して穴に入る。その際、小坊主に「わしが死んだらこの紐を引いてくれ」と言い聞かせた。小坊主は毎日様子を見に行くが、四日たっても僧侶の念仏が聞こえるので待ちきれなくなって紐を引いてしまう。すると念仏が途絶え……?!
Fri, 08 Mar 2024 - 7min - 38 - 五郎淵(ごろうぶち)Thu, 11 Oct 2023 - 4min
- 37 - ぼた餅と河童小僧(ぼたもちとかっぱこぞう)Sat, 30 Sep 2023 - 5min
- 36 - せみになったおばあさん
貧しい旅の僧侶がやってきて一晩泊めて欲しいと言うが、老婆は断ってしまう。しかし、もしかしたらあれこそウワサの弘法大師さまなのではと思い、村外れの木にのぼって、コボサマヨーイ(弘法さまよーい)と叫んでいるうちに蝉になってしまうのだった。
Thu, 29 Sep 2023 - 4min - 35 - 姑の鬼の面(しゅうとめのおにのめん)Wed, 27 Sep 2023 - 8min
- 34 - おさん狐と目出鯛(おさんぎつねとめでたい)Thu, 04 May 2023 - 6min
- 33 - 桃をとった罰(ももをとったばつ)
男が川で泳いでいると、美しい女が現れて男の着物を隠してしまう。女が「自分をお嫁さんにしてくれるなら着物を返してあげましょう」と言うので、男は女と夫婦になることにした。男の家には桃の木があるが、神様がくれた木なのでもいで食べる事を禁じられていた。しかし女は我慢できずに桃をもいで食べてしまう……?!
Thu, 27 Apr 2023 - 5min - 32 - 地獄を見に行った和尚Thu, 20 Apr 2023 - 8min
- 31 - 天狗にさらわれた武五郎
神隠しにあった武五郎は、数日後に不思議な杖を持って戻ってくる。それから毎朝どこかへ出かけて行くので、家族が何をしているのかたずねると、天狗と飛び回って遊んでいるのだと答えた。そんな武五郎も年を取り……
Wed, 12 Apr 2023 - 5min - 30 - ヒバリの借金取り(ひばりのしゃっきんとり)Wed, 5 Apr 2023 - 3min
- 29 - 味噌五郎(みそごろう)Wed, 29 Mar 2023 - 5min
- 28 - ごんぞう虫(ごんぞうむし)Sat, 25 Mar 2023 - 6min
- 27 - お猿のお墓(おさるのおはか)Wed, 22 Mar 2023 - 7min
- 26 - 慈悲心鳥(じひしんちょう)Sat, 18 Mar 2023 - 4min
- 25 - 手なし嫁(てなしよめ)Tue, 14 Mar 2023 - 14min
- 24 - 花咲爺(はなさかじじい)Tue, 7 Mar 2023 - 10min
- 23 - 那須の温泉と温泉神社の由来(なすのおんせんとゆぜんじんじゃのゆらい)Wed, 5 Oct 2022 - 07min
- 22 - 鶴の墓(つるのはか)Sun, 2 Oct 2022 - 5min
- 21 - 七夕のいわれ(たなばたのいわれ)
七夕のいわれ 独り者の若者がお嫁さんをくださいと神様にお祈りすると、空から天女が下りてきたので羽衣を隠して帰れないようにしてしまいました。若者の留守に天女は羽衣をみつけて帰ってしまいますが、もし自分に会いたくなったらこの種を播いてくださいと、アサガオの種を置いて行くのでした。
Wed, 6 Jul 2022 - 8min - 20 - カッパの手(かっぱのて)Sun, 20 Mar 2022 - 5min
- 19 - 横向き地蔵(よこむきじぞう)Sat, 19 Mar 2022 - 6min
- 18 - 笠地蔵(かさじぞう)Thu, 23 Dec 2021 - 7min
- 17 - 子育て幽霊(こそだてゆうれい)
子育て幽霊 ある飴屋に夜な夜な飴を買いにくる女がいたが、翌日になると銭箱に葉っぱが一枚入っており、飴ひとつ分のお金が足りなかった。そのような事が何度か続いて、ある日店の者が女の後をつけてみると、女はある寺の墓の前で姿を消してしまう…?!
Wed, 11 Aug 2021 - 5min - 16 - お蝶々め蝶々(おちょうちょうめちょうちょう)
お蝶々め蝶々 琉球国のつゆ姫さまと、家臣の息子うめがおの悲恋の物語。うつぼ舟伝説とも関係があります。今回少し長くて、本編が7分ちょっと、解説が13分くらいあります…! みじかい昔話のはずだったのに、いろいろすみません。
Sun, 25 Jul 2021 - 21min - 15 - 衣笠姫(きぬがさひめ)
衣笠姫 継母にいじめられ、三度死にかけた衣笠姫は、四度目に本当に死んでしまい、お蚕さまに生まれ変わりました。お蚕さまの背中に馬蹄型の斑があるのは衣笠姫が馬にふまれた時のあざなのです。また四度の脱皮の時に死んだように眠ってしまうのも、姫が受けた受難をあらわしています。
Fri, 4 Jun 2021 - 13min - 14 - 舌切り雀(したきりすずめ)
舌切り雀 おじいさんが可愛がっていた雀は、お婆さんが作った洗濯のりを食べてしまいました。怒ったお婆さんは雀の舌をハサミでちょきん!雀はどこかへ飛んで行ってしまいました。おじいさんは旅に出て雀のお宿を見付けます。そこで雀たちにもてなされ、帰りのお土産に「大きいツヅラと小さいツヅラ、どちらかひとつを差し上げます」と言われました。おじいさんは小さいツヅラをもらって家に帰り、開けてみると中から宝物が沢山出てきます。欲張りなお婆さんは雀のお宿へ行き、大きなツヅラをもらってかえりました。家に着くまであけてはいけないと言われたのに途中で開けてしまい、中から気持ちの悪い虫が沢山出てきてギャー!意地悪も欲張りもいけません、というお話。
Wed, 1 Feb 2021 - 9min - 13 - 十二支のはじまり(じゅうにしのはじまり)
十二支のはじまり むかしむかし、神様が動物たちに言いました。 「一月一日の朝にわたしの宮殿の前まであいさつに来なさい。早い者勝ちで十二匹までを年の名前にしてあげよう」 けれどネコはいねむりをしていて神様の話を聞いていませんでした。そこで仲良しのネズミに相談すると 「神様は一月二日の朝に来なさいとおっしゃったんだよ」 と、ウソを教えられてしまいます。 のろまなウシは二日も前に歩き始めました。ネズミはこっそり牛の背中に飛び乗って、宮殿の前に付くなり飛び下りたので、一番最初に到着したことになりました。 ネズミ、ウシ、トラ、ウサギ、リュウ、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシの順にやって来て神様に挨拶して年の名前にしてもらいました。これが十二支のはじまりです。 ところでネコはどうなったでしょう。二日の朝に宮殿の前までやってきましたが、もうだーれもいません。神様は笑って 「お前はネズミにだまされたのだよ」 と言いました。 それからというもの、ネコはネズミを見るとおいかけまわしていじめるようになりました。
Wed, 6 Jan 2021 - 6min - 12 - はなたれ地蔵(はなたれじぞう)
はなたれ地蔵 あるところに、たいそう働き者のお爺さんがおりました。ある日お爺さんは、山で見慣れないお地蔵さんをみつけました。不思議なことに、そのお地蔵さんはしきりに鼻水をたらしておられます。鼻水が地面に落ちて、小川になっていました。 お爺さんが、川の水をすくって飲んでみると、その美味いこと。仕事の疲れがすっかりとれてしまいました。お爺さんはお地蔵さんを担いで帰り、奥の間にすえると、鼻水を丼で受けて、毎日一杯ずつ飲みました。するとどうでしょう。お爺さんは日に日に若返って元気になっていきました。 それを見ていたお婆さんは、お爺さんが奥の間に何を隠しているのか知りたくなってのぞいて見ました。すると、そこにはお地蔵さんがいて、足元に置いた丼の中に鼻水をたらしておられます。 その鼻水を飲んでみると、曲がっていた腰はしゃんとのびて、こころなしか手足のしわも少なくなったような気がします。それに、なんて美味しい水でしょう。お婆さんは丼の水を全部飲んでしまいました。 お婆さんは、もっと水が欲しくなって、お地蔵さんの鼻に焼け火箸を突っ込みました。鼻の穴を広げたら、もっと鼻水が出てくるんじゃないかと思ったのです。 すると、お地蔵さんは半眼につぶった目をかっと見開いてビョーンと跳びあがり、屋根を突き抜けてどこかへ飛んで行ってしまいました。お爺さんが山へ様子を見に行くと、お地蔵さんはもとの場所に立っていましたが、もう鼻水をたらすことはありませんでした。
Fri, 21 Jul 2006 - 5min - 11 - 鬼と若者(おにとわかもの)
鬼と若者 むかし、若い猟師が狩りに出たおりに、鬼が出てきて猟師を追いかけてきました。猟師が慌ててヨモギの原っぱに逃げ込むと、鬼はそれを見て「火じゃ、火がぼうぼう燃えておるぞ」といって近づいて来ませんでした。ヨモギの葉っぱが炎の形に似ていたからです。 しかし、いつまでも隠れているわけにはいきません。猟師は意をけっして原っぱから飛び出しましたが、鬼のほうもすぐに気づいて追いかけてきました。どんどん逃げていって、今度はショウブの茂みに飛び込むと、鬼は「剣が生えているぞ。あいつはなんで平気なんじゃ」と言って、やはり近づいてきませんでした。ショウブの葉っぱが剣の形に似ていたからです。 そこで猟師がショウブの葉を持って茂みの外へ出てくると、鬼は「剣が歩いてくる」といって震えながら逃げていきました。 ちょうどその日は五月五日だったので、それからというもの、村のものたちは鬼を追い払うために、五月五日の端午の節句にヨモギとショウブを軒先につるすようになりました。
Sun, 30 Apr 2006 - 3min - 10 - 菖蒲湯のはじまり(しょうぶゆのはじまり)
菖蒲湯のはじまり ある娘のところに、毎夜うつくしい男が通ってきました。身なりも言葉づかいも立派で、身分ありげな人でしたが、誰もその人の名前を知らず、どこから来るのかもわかりませんでした。 やがて、娘に赤ん坊ができて、日ごとにお腹が大きくなっていきます。娘の母親は娘に糸を通した針を手渡して 「これをあの方の着物に刺しておくんだよ」 と教えました。 次の朝、男が立ち去ったあとには糸が垂れていました。糸をたぐりながら男のあとをつけてみると、そこは山奥で、男は大きな蛇の本性を出して独り言をいっています。 「わしの命も長くない。しかし娘の腹にはわしの子がいる。あの娘が菖蒲湯に入らなければいいが…」 それを聞いた母親は、さっそく娘を菖蒲湯にいれました。すると、娘の腹から蛇の子がダラダラと落ちてきて死んでしまいました。それからというもの、一年に一度、端午の節句には魔よけの菖蒲湯に入るようになったということです。
Fri, 28 Apr 2006 - 4min - 9 - 大男の山造り(おおおとこのやまづくり)
大男の山造り それは昔、日本にまだ天をつくような巨人がいた頃のお話。上野の国の大男と駿河の国の大男が山をつくる競争をしました。どちらの巨人も力持ちで、ものすごい勢いで山を作っていきますが、ほんの少しだけ上野の山のほうが小さかったのです。 それでも上野の巨人は必死で土を運びましたが、あとひともっこで駿河の巨人に勝てそうになった時、とうとう一番鶏がないて夜があけてしまいました。 駿河の国の巨人が作っていたのは富士山で、富士山を作るのに掘った場所は、今では甲府盆地と呼ばれています。 上野の巨人が作っていたのは、榛名富士という山です。負けた悔しさで取り落とした最後の土はヒトモッコ山という小山になって、今でも榛名富士の下にあります。また、榛名富士を作るのに土を掘ったところは榛名湖という湖になったと言うことです。
Thu, 6 Apr 2006 - 4min - 8 - 本殺しと半殺し(ほんごろしとはんごろし)
本殺しと半殺し 江戸から来たお侍が山の中で道に迷いました。やっとみつけた家に泊めてもらうと、夜中に老夫婦が何か話をしています。 「明日は本殺しがいいかのう、お手討ちがいいかのう」 「江戸の人だから半殺しがよかんべ」 本殺しに半殺し、お手討ちとはまた物騒な話です。さては鬼の住み処だったのかと、お侍はぶるぶるふるえながら朝を迎えました。 次の朝、お侍が起きてみると老婆がにこにこしながら言いました。「さあ半殺しを召し上がれ」出てきたのは美味しそうなボタモチでした。 ボタモチは小豆を半分殺した粒餡の半殺し、おはぎは漉し餡なので本殺し。手討ちは手打ちソバのことだと聞いて、お侍さんはやっと安心して大笑いしたそうです。
Wed, 29 Mar 2006 - 3min - 7 - 子守唄内通(こもりうたないつう)
「子守唄内通」 六部というのは、旅をしながらお寺でお経をあげて、道行く人たちから小銭をもらって暮らしている坊さんのことです。 ある日、六部さんが民家に宿をたのんだところ、その家の人たちは貧しい身なりの六部さんを喜んで迎えて、ご馳走と、あたたかい布団を用意してくれました。 その夜、六部さんがふと目を覚ますと、どこからか子守娘の声が聞こえてきます。 「リンカージンとカージンが ゴンすることをモンすれば リョソウをセッすとゴンするぞ クサのかんむりおっとって ヤマにヤマをかさねべし ねんねんころころねんころろん」 まるで意味のわからない歌です。六部さんはすっかり目がさえてしまい、歌の意味を考えはじめました。 「山に山を重ねよというのは"出"という文字のことかのう。おお、そうじゃ、それなら草の冠をとれば"早"という字になる。リンカージンは隣の家の人で、カージンはこの家の人ではないかな」 そこまで思いつくと、六部さんはあわてて荷物をまとめて逃げだしました。子守娘の歌は「隣の家の人と、この家の人が、言っているのを聞いたなら、旅の僧を殺すと言っている。早く出て行け」という意味だったのです。 この家の者は、六部さんがあちこちでもらった小銭を横取りしようと、わざと親切にしてくれたのです。そのたくらみを聞いた子守娘が、誰にもわからないように歌にして教えてくれたのでした。
Fri, 10 Mar 2006 - 5min - 6 - 百足のお使い(むかでのおつかい)
百足のお使い 百足と蛙が宴会をすることになって、蛙は酒を、百足は肴(さかな)を買いに行くことにしました。蛙がお酒を買ってもどってみると、百足はまだ玄関先でモタモタしています。蛙がイライラして「おい、百足どん。一体なにをしておるんじゃ。そんなんじゃ夜が明けてしまうぞ」と言ったら、百足は百本もある足をバタバタさせて「足が多すぎてのう、まだ草鞋(わらじ)がはけんのじゃ」と答えました。
Tue, 22 Feb 2006 - 4min - 5 - あとかくしの雪(あとかくしのゆき)
あとかくしの雪 むかし、みすぼらしい姿の旅の坊さんがやってきて、村の者に一晩泊めてくださいとたのんでまわりました。けれど、どこの誰ともわからない、みにくい坊さんを家に泊める者は誰もいませんでした。真冬で今にも雪がふりだしそうな日で、野宿をするわけにもいきません。坊さんが最後に戸をたたいたのは、村でも一番まずしい家で、お婆さんがひとりきりで住んでいました。お婆さんは気の毒な坊さんを家に招きいれて、何か温まるものでも食べてもらおうと思いましたが、自分も貧しくて今夜食べるものにも困っていました。しかたなく、よその家の畑で大根を盗んで、坊さんに煮て食べさせました。明日になれば足跡で誰が盗んだかわかってしまうでしょう。翌朝早く、坊さんはまた旅立ちましたが、そのあとに雪がふって地面をすっかり隠しました。お婆さんの足跡も雪で隠れたのです。坊さんは弘法大師というえらい僧侶で、お婆さんの優しい心を知って、法力で雪をふらせたのです。
Mon, 6 Feb 2006 - 4min - 4 - 五徳の由来(ごとくのゆらい)
五徳の由来(ごとくのゆらい) 今で言う五徳は、昔は足が四本あって四徳と呼ばれていました。ある日、神様が四徳のところへやってきて、「犬が三本足で困っている。お前さんは歩かなくてもいいから、足を一本とって犬にやりたいんだが」と、言いました。足を一本取るなんてめちゃくちゃな話ですが、四徳はこころよく神様に足をさしだしました。おかげで犬は今のように四本足になり、四徳は三本足になってしまいましたが、神様は四徳の優しい心に感心して「これからは、お前の名前に優しさという徳をひとつ足して五徳と呼ぶことにしよう」と言いました。犬は神様と五徳にもらった足を汚してはいけないと、オシッコをするときに片足をあげるようになりました。
Thu, 26 jan 2006 - 4min - 3 - 犬の足(いぬのあし)
犬の足 犬といえば、片足をあげてオシッコをするものですね。それは一体なぜなのでしょう。むかしむかし、犬には足が三本しかありませんでした。三本足じゃ歩きにくいので、もう一本増やしてほしいと神様にお願いしました。神様といえども、生き物の形を変えるのは大変なことなんです。簡単に「チチンプイプイ、足生えてこい」というわけにはいきません。神様は腕組みをして、うーんと考えて、「そうじゃ、香炉は歩かなくてもいいのに足が四本あるから、一本とって犬にやろう」と言いました。それからというもの、香炉は三本足になって、犬は四本足になりました。犬は神様からもらった足を汚さないように、片足をあげてオシッコをするようになりましたとさ。
Fri, 20 jan 2006 - 4min - 2 - 鬼は内(おにはうち)
鬼は内 あるところに、たいそう貧乏な夫婦がいました。節分の豆まきで、いくら福を招いても裕福にならないから「そうじゃ、今年の節分には鬼を招いてみよう」と言って、「鬼は内、福は外」と言いながら、バラバラ、バラバラと豆をまきました。すると、その夜「わしらを呼んだのはお前さんたちか」と、赤や青の鬼たちがのっそりやってきました。夫婦はびっくり仰天、腰をぬかしそうになりましたが、せっかく来てくれたんだからと、お酒や料理で鬼たちをもてなしました。そのうち東の空が白みはじめて、一番鶏がコケコッコーと鳴くと、鬼たちはあわてて帰って行きましたが、あとには大きな金棒が残されていました。夫婦は、いつか鬼がもどってくると思って金棒を大切にしていましたが、いつまでたっても鬼たちは金棒を取りに来ませんでした。その話が評判になって、あちこちから鬼の金棒を見に来る人が増えたので、夫婦は人々にお茶や団子を売ってお金持ちになったということです。
Tue, 18 jan 2006 - 4min - 1 - 竜宮の酒(りゅうぐうのさけ)
「竜宮の酒」 ある日、男が村はずれの淵に大事な鉈を落としてしまいました。あわてて飛び込んでみましたが、思ったより深い淵で、いつまでだっても底が見えません。やっと底についてあたりを見回すと、立派なお城があって、出てきた女中さんが「あら、人間とは珍しい。ここは海の竜宮城ですよ」と言いました。なんと、あの淵は竜宮とつながっていたのです。竜宮の乙姫様は、男が陸から落ちてきたのだと聞くと、親切にもてなして、お酒を飲ませてくれました。そうして、三時間ばかり竜宮で遊んで村に帰ってみると、家に人が集まっていて、男の葬式をしているのでした。ほんの三時間のはずが、陸では三日も過ぎいて、男は死んだと思われていたのです。すんでのところで葬式をまぬがれた男も、やがて歳をとって寿命で死ぬことになりました。男が死ぬ前にどうしても竜宮のお酒が飲みたいと言うので、村の和尚さんが淵の前でお経をあげて乙姫様にお願いをしてみました。すると、淵の底から大きなひょうたんがひとつ、ぷかりと浮かんできました。中にはお酒が入っています。男は、そのお酒を飲んで「ああ、うまい。この酒が飲みたかったんじゃ」と言い残して大往生をとげたということです。
Thu, 12 jan 2006 - 4min
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