Nach Genre filtern
- 28 - Poetry Talks #33 Live @ひかりのうま: イランの詩を読む
今回は、イラン文学研究者の中村菜穂さんをメインゲストにお迎えして、イランの詩について。お話を伺いました。
中村さんは、昨年『イラン立憲革命期の詩人たち : 詩的言語の命運』(左右社)を出版されました。この本を読むと、イランの近代詩の成り立ちが見えてくると同時に、日本の詩の歴史についても新鮮な視座を与えられます。また、中村さんは2012年に『古鏡の沈黙ーー立憲革命期のあるムスリム女性の叫び』(未知谷)を翻訳されています。著者である詩人ジャーレは、イランの文学史上、はじめて女性の個人的な感情を詠ったものと言われ、女性のスカーフ着用に端を発する最近のイランでの全国的な抗議活動を考える上でも、大変興味深い詩集です。
パート1(最初の約40分)では、この2冊を中心に、中村さんにイランの近代詩について伺います。
パート2 (次の約30分)では、ソフラーブ・セペフリー(1928-1980)を中心とするイランの現代詩について。
パート3(最後の50分)は、イランの詩と日本の詩の朗読競演です。どちらも女性の髪に材をとった詩を選んでいます。バックに流れる演奏はSofabed。詩の朗読に合わせて、舞踏ユニット「遊舞舎」が舞台で舞うという贅沢なひとときでした。
どうぞお楽しみください。Wed, 08 Mar 2023 - 1h 59min - 27 - Poetry Talks #34: 飯島耕一 詩集『アメリカ』を読む
「ひとつの詩を6時間かけて読み抜いてみたら、どこかへ出られるんじゃないか?」
と口走ったケイの一言から生まれた企画。ホシ、ネジ、ケイ、ヤスの四人が一篇の詩について力尽き果てるまで語り合います。
第一回は飯島耕一の長編連作詩集『アメリカ』武器の谷のアメリカ
悲しいアメリカ
それは私だ結局6時間以上話しても、まだ話しは尽きませんでした。そのほんの一部を以下の5部構成で紹介しています。
Part 1 誰にでも書けるシステムとしての〈アメリカ〉(最初の約50分)
Part 2 註が邪魔? (次の約35分)
Part 3 骨折男と厚紙人間たち (次の約50分)
Part 4 半分アメリカ語と化した日本語(飯島耕一)と蔓延する日本語ウィルス(谷川俊太郎) (次の45分)
Part 5 現代日本語に叙事詩が書けるか? (最後の45分)
どうぞごゆっくりお楽しみください。Sun, 19 Feb 2023 - 3h 45min - 26 - Poetry Talks #23 八上桐子と時里二郎、「めくる、めく」を読む
今回は、詩の雑誌「びーぐる」連動企画。2021年4月に発行された第51号特集「定形といふ自由」の巻頭を飾った現代川柳と自由詩の競演作品を、それぞれの作者に朗読、自作解説もしていただいています。後半には、この特集に寄稿してくださった多くの詩人、歌人の方々からも、興味深いコメントが寄せられています。どうぞお聴きください。
Mon, 17 May 2021 - 1h 27min - 25 - Vol 22 季村敏夫、矢向季子の「地下鉄の印象」を読むThu, 11 Feb 2021 - 57min
- 24 - Poetry Talks #21 柏木麻里と連東孝子、『蝶』を読むThu, 28 Jan 2021 - 1h 05min
- 23 - Vol. 20 さとう三千魚、山崎方代を読むThu, 24 Dec 2020 - 1h 02min
- 22 - V0l 19. 八上桐子、山崎佳代子の「恋唄」を読むTue, 08 Dec 2020 - 1h 08min
- 21 - Vol. 18 インカレ・ポエトリー、オンラインで連詩を巻くWed, 02 Dec 2020 - 1h 10min
- 20 - Poetry Talks #17、アレッサンドロ・クレメンティ、日本の現代詩を(イタリア語で)読むMon, 23 Nov 2020 - 1h 01min
- 19 - Poetry Talks #16 (みんなで)『地球にステイ!』を読むMon, 02 Nov 2020 - 50min
- 18 - Poetry Talks #15 Janine Beichman、与謝野晶子と大岡信を読む
今回のゲストは日本文学研究者にして翻訳者のジャニーン・バイチマンさん、現在なお進行中の与謝野晶子の短歌の英訳、そして2018年に26年ぶりに改訂版が出版された大岡信英訳詩集Beneath the Sleepless Tossing of the Planets: Selected Poemsから、All about the Wind (原題・風の説)を読んでいただきました。ご参考までに、晶子の短歌の英訳と原文のテキストを添えておきます。また大岡さんの「風の説」は、大岡さんが亡くなった2017年の暮れ、追悼の意をこめて17カ国の詩人たちがそれぞれの母語に翻訳し、Poetry International Web誌上で発表されましたが、その作業のベースとなったのもジャニーンさんの英訳All About the Windでした。今回はその時韓国語の翻訳を担当してくださった吉川凪さんにもお越しいただいて、韓国語の朗読をしていただきました。末尾に関連サイトへのリンクをつけておきましたので、そのほかの言語での翻訳や、このプロジェクトの裏話エッセイなどもお楽しみください。
1.与謝野晶子の短歌二首(いずれも歌集『佐保姫』より)
#404
Here will be
the harbor
for my boat,
I decided,
and let down
the anchor,
then rolled up
the crimson sailこの船の 泊(とまり)さだめて 錨して われは真紅の 帆をおろしける
#407
Today I take my place
among women,
daughter
of those who
from ancient ages
have stumbled,
believing they are powerless古(いにしえ)ゆ ちからなしとし あやまちし 少女の末に 今日われを置く
2 大岡信「風の説」多言語翻訳プロジェクト
https://www.poetryinternational.org/pi/cou_article/28937/All-about-the-Wind-in-the-Tower-of-Babel/nl/tile
3 Janine Beichman訳による大岡信専詩集 Beneath the Sleepless Tossing of the Planets: Selected Poems 書評
https://www.poetryinternational.org/pi/article/29581/Review-Makoto-Ooka-in-English-updated/nl/tile
Tue, 27 Oct 2020 - 1h 04min - 17 - Poetry Talks Vol. 14 細見和之、北村太郎の「ピアノ線の夢」を読むThu, 22 Oct 2020 - 45min
- 16 - Poetry Talks Vol 13. 三角みづ紀、斉藤倫「その名」を読むThu, 15 Oct 2020 - 47min
- 15 - 大崎清夏、『ホモサピエンス詩集』を読むSun, 16 Aug 2020 - 55min
- 14 - 連東孝子、W.S.マーウィンと共訳した蕪村を読むTue, 11 Aug 2020 - 54min
- 13 - 森山恵、源氏物語の重層性を読むSun, 09 Aug 2020 - 51min
- 12 - 新井高子、デトロイトの現在を読む
7月27日に収録したPoetry Talks第九回目は、詩人の新井高子さんによるデトロイト・ポエトリー・レポート。現地の写真とともに、この街で暮らすふたりの詩人、Arzelia WilliamsとDamon Hoganの詩を紹介してくださいました。ふたりともまだ学生だそうです。荒廃した街の風景とは裏腹に、生存を賭けた創造的なエネルギーが伝わってきます。彼らの詩のオリジナルテキストは下記のリンクから。
https://www.freep.com/story/opinion/contributors/2016/09/03/detroit-citywide-poets-poetry/89784886/
そしてこちらは、新井高子さんの撮影によるスライドショーの画像です。録音に合わせてごらんください。
https://s.mypocket.ntt.com/FyCByo
Mon, 27 Jul 2020 - 47min - 11 - 森山至貴、現代詩を歌にする
Poetry Talks第8回目(7月19日収録)のゲストは、作曲家にして社会学者の森山至貴さん。これまで数々の現代詩を合唱曲に仕立ててきた森山さんの最新作は、オンライン会議システム上で(多重録音ではなく、実際に声を合わせて)作り上げたリモート合唱「うたのなか」。リモート(離れ離れ)に声を合わせるという逆説を孕んだ新しい歌の形について、社会学者としての視点も重ねながら話してくださいました。下記のリンクもご参照ください。
リモート合唱「うたのなか」
https://www.youtube.com/watch?v=6et6_YLgf18
メイキング オブ リモート合唱のための「うたのなか」音声比較
https://www.youtube.com/watch?v=HKbSoCGUPHc
Mon, 20 Jul 2020 - 55min - 10 - 田中庸介、エズラ・パウンドの The Encounter を読む
Poetry Talks vol. 7は詩人にして細胞生物学者の田中庸介さんが、20世紀アメリカ詩の巨星、エズラ・パウンドの五行詩 The Encounterを読んでくださいます。ペンシルバニア大学の詩の講座プログラムの一環として田中さんが書かれた論文 How can the new morality be wrapped up by Japanese paper napkin? – a close reading of The Encounterに即した、緻密にして深い読みで、たった五行に込められた広大なパウンドワールドが拓けてゆきます。極めつけはイェイツの作品との関連を指摘した文学史的な「発見」!どうぞお楽しみください。
Tue, 14 Jul 2020 - 39min - 9 - ザ・日経プロムナード・スペシャル 第三弾 「詩と散文から浮かび上がる〈私のヨーロッパ〉」
日本経済新聞プロムナード欄へのエッセイ連載は、六月末に無事終了しましたが、担当記者のホシと一緒にエッセイと詩でヨーロッパ体験を語り合うこちらのシリーズは、もうしばらく続けるつもりです。三回目となる今回は、三月に掲載されたエッセイ二本を中心に、ヨーロッパにおける麻疹の広がり方や、ダッハウの強制収容所、そして個人と職業の関係についての話題など。ホシの意外な職歴も明らかに。
Mon, 06 Jul 2020 - 50min - 8 - Poetry Talks Vol 6. 三宅勇介、海外のハイク・タンカを読むMon, 29 Jun 2020 - 54min
- 7 - 佐藤弓生、前川佐美雄のモダニズム短歌を読むMon, 22 Jun 2020 - 54min
- 6 - カニエ・ナハ、立原道造の「石柱の歌」を読むWed, 17 Jun 2020 - 56min
- 5 - ザ・日経プロムナード・スペシャル 第二弾 「詩と散文から浮かび上がる〈私のヨーロッパ〉」Mon, 08 Jun 2020 - 45min
- 4 - 上野敦、『ホモサピエンス詩集』を読む
今回のゲストは共同通信記者の上野敦さんです。先日、上野さんは僕が編んだ海外現代詩アンソロジー『ホモサピエンス詩集』の紹介記事を書いてくださいました。その上野さんに、この詩集でもっとも気になった詩3篇を選んでいただきました。それを僕が朗読し、ふたりでその詩や詩人について話し合うという趣向です。ただ例によって、途中で僕の通信状態が悪くなり、聞き苦しいところがあります(特に2番目の詩を読んだあとのディスカッションのあたり)。それを聴いていただくのは心苦しいのですが、その前後はとても楽しい対話になったので、思い切って公開することにしました。どうぞよろしくご了承のほどを!2020年5月26日収録分です。
Wed, 27 May 2020 - 56min - 3 - 吉川凪と金承福、呉圭原詩選集『私の頭の中まで入ってきた泥棒』を読む
Poetry talks(詩は語る)シリーズ第二回は、日本における韓国文学ブームの牽引役、吉川凪さん(研究・翻訳)と金承福さん(出版)をお招きし、現代韓国の代表的な詩人・呉圭原の作品を読んでいきます。録音は、吉川さんが呉圭原について語り始めるところから始まっていますが、その前におふたりの経歴を以下のように紹介していました。
吉川凪 大阪生まれ。仁荷(イナ)大学国文科大学院に留学して韓国近代文学を専攻。文学博士。著書に『朝鮮最初のモダニスト・チョンジヨン』、『京城(ケイジョウ)のダダ、東京のダダ コハニョンと仲間たち』、訳書に『シンギョンニム詩選集 ラクダに乗って』、谷川俊太郎・シンギョンニム『酔うために飲むのではないからマッコリはゆっくりと味わう』。チョン・ソヨン『となりのヨンヒさん』、崔仁勲[チェ イヌン]『広場』、パク・キョンニ大河小説『土地』、キムヨンハ『殺人者の記憶法』で第4回日本翻訳大賞受賞。
金承福(キム・スンボク) 韓国・全羅南道(チョルラド)霊光(ヨングァン)の出身。ソウル芸術大学で現代詩を専攻。留学生として1991年に来日し、日本大学芸術学部に入学。卒業後、広告代理店勤務を経て、2007年に出版社クオンを東京に設立。2015年、東京神田神保町にブックカフェ「チェッコリ」をオープン。日本で韓国の書籍の拡充を図るK-Book振興会の専務理事。
ちなみに今回取り上げた詩集は、スンボクさんの出版社クオンから、「CUON韓国文学の名作」シリーズの一つとして刊行されています。
http://shop.chekccori.tokyo/products/detail/1554
どうぞお楽しみください。
Tue, 19 May 2020 - 40min - 2 - 大崎清夏、パトリシア・ロックウッドの「ネッシーは自分でそうしているところを見たい」を読む
2019年6月ロッテルダム国際詩祭。日本の詩人大崎清夏がアメリカの詩人パトリシア・ロックウッドと出会いました。ふたりは同い年。今年春、大崎清夏はパトリシアの詩二篇を翻訳し、詩の雑誌「びーぐる」47号に発表しました。このエピソードでは、大崎さんにそのうちの一篇「ネッシーは自分でそうしているところを見たい」を朗読していただき、じっくり読み解いてゆきます。締めくくりは大崎さんの最新詩「必要な店」(そう、コロナ禍の営業自粛のさなかで書かれた作品です)の自作朗読です。
ズームによる公開イベントを朗読したため、4分経過時点と9分経過時点でそれぞれ数秒間音声が途切れていますが、いずれもすぐに復旧して最後まで51分間続いています。途中音声が乱れるところもありますが、どうかご容赦のほどを。ちなみに最初に途切れたところで、大崎さんが紹介しているパトリシアの経歴は以下のようなものです:
パトリシア・ロックウッド Patricia Lockwood
1982年米インディアナ州生まれ、オハイオ州育ち。カトリック・スクールを卒業後、大学には行かず執筆に専念する。独特で鋭いユーモアのセンス、現代を風刺する類い稀な言葉遊びで高く評価され、「ニューヨーカー」などの由緒ある文芸誌で作品を発表。2013年、個人的な経験に基づいて書かれた長篇散文詩「Rape Joke」がオンラインマガジンThe Awlに掲載されると瞬く間にSNS上で注目を集め、FacebookやTwitterで拡散された。翌2014年、詩集「Motherland Fatherland Homelandsexuals」をペンギンブックスから出版。海軍兵からカトリック教会の牧師に転身した父についての伝記「Priestdaddy」(2017)はニューヨーク・タイムズの10 best books of 2017に選出された。2019年以降、ロンドン・レビュー・オブ・ブックスの委託編集者を務める
それではお楽しみください。
四元康祐
Sun, 10 May 2020 - 50min - 1 - ザ・日経プロムナードスペシャル:詩と散文から浮かび上がる「私のヨーロッパ」Wed, 06 May 2020 - 28min
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